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記憶



2012年5月 於 赤羽橋近辺


 およそこの時期とは思えない天候が続いている。 今年は衣類の模様替えもできずに大型連休に突入した。 小学生の頃にも雨に見舞われた大型連休があったことを記憶している。 20代前半の頃、こういった連休には同級生をはじめ、友人を確保して何かしらのイベントを企画することが容易だった。30代になった今、友人たちはそれぞれの家庭を持ち、こういった連休に彼らと一緒に何かをしようとする発想が年々なくなっていることに気がつく。同様の感覚が小学生時代にもあった。いつもは、一緒に遊んでいる友人たちが家族との時間を過ごすのがこの大型連休だった。ゆえに、当然のようにどこかに連れて行ってもらえることを期待する連休。雨だったその年の連休の記憶、、。父が用意した世界地図とトレーシングペーパー。世界地図の模写と、国名、首都名を暗記することを促され、ひたすらに暗記した。確か、それが終わればどこかへ連れて行ってもらえるといったような約束がされたのだと思う。特にヨーロッパと西アジアに苦戦したことを覚えている。そのこと自体が自分に与えた直接的な影響はきっとないのだろう。それでも、成長し、一人で旅行へ出かけることの楽しさを覚えた頃、意識せずとも国の場所や首都が自分の中の常識として刻まれていることに気がついた。スリランカの首都などは、その時暗記していなければ、これほどまでにくっきりと今も頭の中には残ることはなかったのではないかと思う。

 特になにをするでもなく雨音を聞きながら過ごす連休。ふと思い出した昔の記憶を書いてみた。



# by g97136 | 2012-05-04 13:21 | NOTEBOOK | Comments(0)
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